学怖の夢、しかも男主人公だなんて全然見当たらないので、自家発電していたんですけど、見つからないってことは需要がないんじゃないかってことに気がつきました。
………。
うーん、それでも私は書きたくなるんですけどね。
そんなことに気がついたら、他ジャンルも書きたい気持ちになりました。
なので書いてみたんですけど、あまりに短くて原作も引っ張り出してきていないエセなので、HPに載せるのはやめておいてここに置いときます。
ミスフルの司馬君夢です。
………。
うーん、それでも私は書きたくなるんですけどね。
そんなことに気がついたら、他ジャンルも書きたい気持ちになりました。
なので書いてみたんですけど、あまりに短くて原作も引っ張り出してきていないエセなので、HPに載せるのはやめておいてここに置いときます。
ミスフルの司馬君夢です。
手を繋いで
「司馬」
「………」
「司馬」
「………」
名前を呼ぶたび、ぎゅっと力を込められる手を、離れることがないようにまた握りなおした。
「司馬」
「………」
「好きだ」
「………」
声が聴けなくとも、構わない。
何度も握り返される手だけが、司馬の体温を伝えていた。
「司馬」
「………」
「どこにもいかないで」
「………」
目を見せてもらえなくても、いい。
痛いほど強く握られることが、嬉しかった。
「司馬」
「………」
「まだ、こうしててもいいかな」
ベンチで座っていた司馬の横に、勝手に体育座りして、手を繋ぐことを強要したのは俺だ。
「………」
握り返してくる手は、大きくて、暖かい。
赤く染まっていた空は既に青くなっている。これじゃ、真っ暗になってしまうのも時間の問題だ。
「司馬」
「………」
「一緒に帰っていい?」
「………」
そこで今日初めて司馬の方に目を向けると、司馬はこちらを向いてにっこりと笑った。
「司馬」
「………」
「手ぇ、繋いだまんまでいいかな」
「………」
薄暗い道を、男二人手を繋ぎながら帰った。
どうしようもなく、寂しかったのは、いつの間にかどこかへ消えていた。
「司馬」
「………」
「司馬」
「………」
名前を呼ぶたび、ぎゅっと力を込められる手を、離れることがないようにまた握りなおした。
「司馬」
「………」
「好きだ」
「………」
声が聴けなくとも、構わない。
何度も握り返される手だけが、司馬の体温を伝えていた。
「司馬」
「………」
「どこにもいかないで」
「………」
目を見せてもらえなくても、いい。
痛いほど強く握られることが、嬉しかった。
「司馬」
「………」
「まだ、こうしててもいいかな」
ベンチで座っていた司馬の横に、勝手に体育座りして、手を繋ぐことを強要したのは俺だ。
「………」
握り返してくる手は、大きくて、暖かい。
赤く染まっていた空は既に青くなっている。これじゃ、真っ暗になってしまうのも時間の問題だ。
「司馬」
「………」
「一緒に帰っていい?」
「………」
そこで今日初めて司馬の方に目を向けると、司馬はこちらを向いてにっこりと笑った。
「司馬」
「………」
「手ぇ、繋いだまんまでいいかな」
「………」
薄暗い道を、男二人手を繋ぎながら帰った。
どうしようもなく、寂しかったのは、いつの間にかどこかへ消えていた。
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